ベンチャー企業って憧れますよね。
「かっこいい」「仕事が楽しそう」「収入が良さそう」などなど
しかし、ベンチャーに憧れがある反面、不安に感じることも多いと思います。
私もベンチャーには憧れがあり、たまたまきっかけがあったためベンチャーで働いたことがあります。
今回は私の経験談も含めてベンチャー企業への転職を掘り下げていきます。
目次(もくじ)
なぜベンチャー企業に転職するのは不安なのか
ベンチャー企業と聞くとどんなイメージをしますか?
・若くても昇進のチャンスあり
・収入が青天井
良いイメージはこんなところだと思います。
反対に悪いイメージはどうでしょう?
・仕事がきつそう
・収入が安定しなさそう
・休みがなさそう
悪いイメージのほうが強くありませんか?
人は悪いイメージのほうが強く意識するため、どうしてもベンチャーには「大変そう」というイメージがついてしまいます。
そうなるとベンチャー企業への転職は不安なイメージを持つ人のほうが多くなります。
ベンチャー企業が抱えるリスク
転職を考える人が不安に感じるということは、それ相応のリスクをベンチャー企業も抱えていると思ってください。
代表的な2つのリスクを紹介していきます。
①倒産のリスクがある
会社を設立してから5年後には約60%の企業が倒産しています。
多いか少ないかで言うと半分を越えているため多いと捉える方が多いでしょう。
会社を生き残らせることは大変なことで、大手でも倒産のリスクはあります。
しかし、ベンチャーの場合は大手と違い資産がまだまだ少なく、ちょっとした傾きで倒産に至ってしまう可能性が高くなります。
②離職率が高い
ベンチャー企業は当然、会社としての歴が浅いため働いている人も手探りで進んでいることが多いです。
まだ方向性の定まっていない会社では続けられないと感じる人も多くいます。
また、人数も少なめなので人間関係が少し上手くいかないだけでも、相談できる上司がいなかったりと高い離職率に繋がってしまいます。
ベンチャー企業に向いている人
上昇志向が強い
ベンチャーは少人数で経営しているところが多いため社員の1人1人の動きで大きく業績も左右されます。
当然、集まっている社員たちは上昇志向が強い人が多く、やる気にみなぎっています。
ベンチャーで働くということは収入面や仕事のやりがいで選んでいる人たちなので、進んで発言したり、会社を良くしていこうと自ら行動していく人が集まってきています。
自分で考えて行動できる
一般的な企業でも指示を出されて仕事をする人、指示を出されなくても自分で効率などを考えて仕事をする人に分かれます。
ベンチャーの場合はまだマニュアルなどもなく、自分で考えて一緒に会社を作り上げていくことになります。
特に立ち上げから間もないベンチャーでは上司も経験は浅く、全ての指示を出せるわけではありません。
そのため、普段から自分で考えて仕事に臨んでいる人はベンチャーに向いていると言えます。
ベンチャー企業に向いていない人
不安を抱えたくない人
ベンチャー企業は始まったばかりの会社ですから、業績などはまだまだどうなるか分かりません。
10年20年と続いてきた会社であれば、ある程度の資金も確保しており、いざ会社が傾いても修正が可能です。
しかし、ベンチャーはそこまでの余力を確保していないため、少し傾いただけでも不安に襲われることになります。
また、仕事量も多いので、家に帰ってからも仕事のことを考えることが多くなり常に不安を感じることもあるため、休息の時間も少なくなってしまいます。
「仕事の時間以外はゆっくりしたい」、「生活に対して不安を抱えたくない」という方はベンチャーは避けたほうが無難です。
安定志向の人
ベンチャーは安定とは反対に近いです。
若いうちに上層部まで上がり収入を増やすチャンスもあれば、反対に一般的な企業よりも年収が下がることもあり得ます。
もし、あなたが安定的に毎月同じ給料を手にしたいのであればベンチャーは向いていません。
収入が一時的に上がるかもしれませんが、一気に落ちることもあります。
ベンチャーに転職した管理人の体験談
私は20代の後半から30代の初めまでをベンチャー企業で過ごしました。
ベンチャーでの仕事は私に合っていましたが、一言で表すと「疲れた」になります。
ベンチャー企業に転職する前は大手の企業で働いていましたが、ちょっとしたきっかけでベンチャーへ転職することになります。
ベンチャーで働くのは初めてのことで毎日が新鮮で楽しいものでした。
しかし、私が働き始めた会社は業績も安定しておらず、給与が未払いになる月もあったぐらいです。
結婚もしていましたので生活に対する不安は常にありました。
また、社長とも近い距離で仕事をしていたので、会社のお金の動きも見えるわけです。
一般的な企業では上層部の人間しかしらないような情報が見えるため、業績が安定していないと不安はかなり大きくなります。
休みも週に1日あるかないかで、休みがあって出かけていたとしても急な呼び出しで出勤しないといけないことも多くまったく体を休めることは出来ていなかったように思います。
もちろん働いている時は必死ですから、そこまで考えていません。
最終的には退職することになるのですが、原因は何年経っても会社の業績が上がることがなかったためです。
「自分が会社に貢献できていないから給与も上がらないんだ」と働いている時は自分を責めていましたが、精神的にも疲れ「ああ、もう無理だ…」と思い妻とも話し合いをして退職することにしました。
ネガティブな内容が多くなってしまいましたが、悪いことばかりではありませんでした。
ベンチャーで働くことにより仕事に対する責任感はより強くなり、働いている時も「働いている」「仕事は充実している」と感じていました。
どんな職種でもベンチャーは人を選ぶ仕事です。
若い時には楽しくても、ずっと100%でベンチャーを盛り上げるとなると辛くなってきます。
本当に仕事が好きで好きでしょうがないという人は会社を経営したほうが上手くいくかもしれません。
ベンチャーで好きな職種だとしても自分の考え方と社長の考え方が合っていないと上手くいかなかったりもします。
私が言えるのは「ベンチャーは楽しくて充実感もあり、自分の経験値を大幅にアップさせてくれる」ということです。
人生においてベンチャーは一生ではなくても1度働いてみることはプラスになると思います。
まとめ
今回は「ベンチャー企業に転職するのは不安?」について掘り下げていきました。
ベンチャー企業に転職することを不安に感じる方は多いです。
リスクも多くありますし、仕事内容も楽ではありません。
しかし、ベンチャーでしか体験出来ないことが多いのも事実で、「挑戦してみたい」と思っている人には是非、挑戦してもらいたいです。
それだけベンチャーには魅力も多くあります。
これからベンチャーに転職してみたい人の参考になれば嬉しいです。