今までの転職回数が多いと転職するとき、不安になってきませんか?
『はたして採用してくれる企業はあるのだろうか?』と。
私も転職する時は『転職回数が多いとやっぱり不利だよな〜』と不安になります。
では、実際は本当にデメリットだらけなのか?
結論から言うとデメリットが多いですが、転職の仕方や今までの働き方でメリットにも変わることがあります。
また、デメリットを少しの工夫でメリットに変えていくこともできます!
今回は私の実体験も参考に詳しく解説していきます。
目次(もくじ)
転職回数が多いとなぜデメリットになるのか
これはすごく単純です。
雇用する企業側からすれば長く働いてもらわなければ自分の会社が損をするからです。
新しい人を採用するということは仕事を1から覚えてもらわなければいけません。
つまり、新人に対して教育する人をつけなければいけないのです。
教える側の人間の人件費もただではありませんし、その人が本来行う業務にも支障をきたします。
それでも将来的なことを考えて新しく人を採用するわけです。
すぐに辞められたり、2、3年してようやく仕事を任せられるようになったら辞めてしまうという状況を企業は避けていかなければいけません。
転職回数が多いと「この人は採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」という印象を持たれても当たり前のことなのです。
転職回数の多さをメリットに変える方法
全てをメリットに変えることはできませんが、多少はデメリットを少なくしていくことができます。
主に2つのポイントがありますので詳しく見ていきましょう。
明確な意思を持った転職にする
『転職に明確な意思があったのか』
これがかなり重要です。
面接でも必ずといっていいほど、今までの職歴で会社を辞めた理由を聞かれます。
これはデメリットで紹介した通り、すぐに辞める可能性のある人を雇いたくはないからです。
しかし、今までの転職理由に全て明確な意思があれば良いわけです。
『嫌でやめました』などではなく、挑戦したい仕事があった場合などですね。
こういった明確な転職理由があればデメリットにはならないため、面接ではしっかりと伝えていきましょう。
スキルアップのための転職だったのか
もし、あなたが同業種でスキルアップのための転職をしてきたのならば何も心配する必要はありません。
「自分の可能性やできることを広げるために転職をしてきた。今まで培ったスキルを次の会社で活かしたい。」
こういった意思があれば決して難しい転職にはならないはずです。
むしろ雇用する側としても様々な職場で同じスキルアップをしてきた方は魅力的に写ります。
『積極的に採用したい!』と思われるほうが多いでしょう。
どうしても転職が上手くいかない場合に試して欲しい方法
転職活動を続けていると、何社受けようとも採用がもらえなかったり、どうしても働きたい業種があるのにことごとく書類選考が通過できないなど…
「もうどこも採用してくれないんじゃないか…」とさえ思ってしまいます。
そんな時に選択肢の1つとして考えてほしいことがあります。
それは、派遣社員として働くということです。
ひとり身ならまだしも家族持ちともなれば派遣社員は敬遠してしまうかもしれません。
しかし、どうしても希望の業種や企業に入りたい場合は有効な手段なのです。
なぜ派遣社員で入社することを選択肢に入れるのか。
いきなり正社員で入社するよりも圧倒的にハードルが低くなるからです。
派遣社員は正社員ほど厳しい書類選考や面接がありません。
面接も事務所だけではなく、現場の近くで面接などというラフな場合もありますし、履歴書もそこまで気にしない会社が多いです。
まずは派遣社員として希望の業種に就職し、働きながら派遣先の企業で社員登用を目指す。
これが、私がオススメしたい方法の1つです。
ただし、派遣社員から社員登用を目指すというのは簡単ではありません。
特に大手の企業では派遣社員数百名に対して年間の社員登用率は2、3人程度というところも少なくありません。
紹介予定派遣は別ですが、一般的な派遣のシステムでは長く働けば必ず社員になれるという確実性はありません。
「ぜんぜんオススメじゃないじゃない」という声が聞こえてきそうなので、派遣社員から正社員になる可能性を高める方法を説明していきます。
紹介予定派遣とは
「入社後6ヶ月間は派遣社員で7ヶ月目から正社員として雇用しますよ」というのが紹介予定派遣になります。
派遣社員の間は試用期間のようなものだと思ってもらえると分かりやすいです。
どうすれば社員への道が広がるのか
①無遅刻、無欠勤
「当たり前」と思うかもしれませんが、これをこなせる人は意外と多くありません。
特に派遣社員は繋ぎで来ている人やとりあえずのお金が必要できている人も多く、仕事に対する責任感を持っていない人も見受けられます。
当たり前のことが出来ない人が多い状況で、この当たり前をしかっりとできると上司からも信頼と評価をもらえるようになります。
②上司や同僚とは仲良く
これも重要です。
上司とはいえ人間ですから、社員登用の話が出た際には気に入っている派遣社員を推薦したくなります。
ただし、仕事がしっかりと出来ていることが前提なので、ただ仲が良いだけではその先の承認がおりないでしょう。
また同僚とも仲良くあるべきです。
派遣社員の同僚や正社員で一緒に業務を行う同僚など、仲が上手くいっていなければ上司も正社員にしたいとは思いません。
あとあと揉めてほしくはないですから。
人間関係はとても大事です。
派遣社員のメリット
とにかく入社しやすい!
これが1番です。
直接雇用の正社員と比べて書類選考がないところがほとんどですし、雇用したい企業側に空きさえあれば簡単に働き始めることができます。
さらには『正社員で入社したけどなんか思ってたのと違う、、、』というような違和感を感じる前にお試しができるというメリットがあります。
正社員で入社すると、なかなかすぐには辞めづらいですから派遣社員で入社してから『これからもここで働きたいな』と思ったら正社員登用してもらえるように頑張る!という働き方も可能になるわけです。
派遣社員のデメリット
人員削減などがあれば真っ先に切られる。
1番こわいところです。
何かあれば当然、正社員よりも派遣社員が先に職を失うことになります。
ちゃんとした企業であれば、いきなり全員が解雇されることはないでしょう。
つまり、しっかり仕事をこなして周りや上司の評価も良ければ解雇されることなく残れる可能性も高くなります。
むしろそのタイミングで直接雇用に切り替わる可能性も出てくる可能性があります。
他にも、派遣社員と聞くとあまり良いイメージを持たない人も少なくありません。
特に世帯持ちなどになると社会的信用などでは正社員には劣ります。
ここは人それぞれですが『全く気しない』というのであれば問題ありませんが『周りの意見も気になる』というのであれば派遣社員はおすすめしません。
契約社員という手もあり
派遣社員よりも正社員に近い立ち位置なのが直接雇用の契約社員です。
しかし、最初から直接雇用になるため入社のハードルは派遣社員よりは上がると思ってください。
契約社員は契約期間が定められた社員なので契約期間の満了で解雇になってしまうこともあります。
ただし、よほど会社の規模が小さくない限りは契約期間の満了よりは更新や正社員登用の試験を受けさせてもらえるなどメリットのほうが多いです。
かなりの大手だと契約社員から正社員登用は狭き門なので、狙い所は『1年間は契約社員、その後正社員登用予定』などと記載されている会社がおすすめです。
求人によっては正社員登用率なども書いていることがあるので参考にしましょう。
管理人の体験談
私は正直に言って転職回数が多いです。
『転職活動に困ったことがないか?』と言われればないことはありません。
しかし、どうしても仕事が見つからないといった状況になったことはありません。
『なぜ転職にそこまで困らなかったのか?』
上記でもお伝えした『デメリットをメリットに変えていく』この方法は積極的に使いました。
採用担当者に今までの会社を辞めた理由を聞かれても、明確に、デメリットなく伝えるようにしていました。
やはり転職理由を聞かれても言葉に詰まることなく、スラッと答えることで悪印象を与えることはなくなり逆に『良く考えている人だ』と好印象を持たれるようになります。
また、派遣社員から正社員を目指す方法ですが、私も一度同じ方法で東証一部上場企業の正社員になったことがあります。
最初は繋ぎのつもりで派遣社員として入ったのですが、3ヶ月ほどで正社員登用のお話をいただきました。
この時も派遣社員だからといって仕事を適当にしたりせずにこなしていました。
また、自分の意見も出していたので上司にも気に入ってもらえたというのが一番の要因だと思います。
『自分の役職の1つ上の仕事をする』
これはかなり重要で自分の役割だけをこなしていては上にはあがれません。
派遣社員であれば正社員がやっているような仕事にもチャレンジするぐらいの意気込みは必要です。
もちろん勝手にやってはいけない業務もあるので、そこは意気込みぐらいで捉えておいてください。
まとめ
今回は『転職回数が多いとデメリットだらけなのか』を私の実体験も交えてお伝えしていきました。
結論としては、転職回数が多いことはデメリットのほうが多いです。
しかし、今までの転職理由や伝え方がしっかりとしていればデメリットだらけではないということになります。
むしろ新卒で入社してから初めての転職よりは社会人経験が長く色々な経験をしてきた人のほうが重宝されることもあります。
また、転職活動がどうしても上手くいかない場合には派遣社員や契約社員から段階的に正社員を目指す方法も視野に入れてみてください。
意外と良い職場に巡り会えることもありますし、気持ち的にも楽になると思います。
転職回数が多いとどうしても不安になることも多いと思いますが、少しでも有利に進められるように、この記事も参考にしてみてください!