転職

募集要項の条件を満たしていない求人にも応募できる。

応募したい求人を見つけたときに「募集要項を満たしていない…」と気づいて悔しい思いをしたことはありませんか?

実際に私はよくありました。
学歴や職務経験年数、保有資格など、主にはこのあたりですが「応募したい!」と思った企業は特につまづくことが多くあります。

これは雇用条件が良い企業なので、当然応募者も多く、企業側も基準を高く設定しています。
しかし、私は募集要項を満たしていない企業にも応募して面接、採用と進めたこともあります。

今回は「求人の募集要項を満たしていなくても応募できるのか」を詳しく解説していきます。

応募していけない決まりはない

結論から言うと「募集要項を満たしていない場合」に応募してはいけないという決まりはありません。

しかし、企業側は求めている人物として基準を定めているので「応募してもいいけど、採用されるかどうかは別問題」ということになります。

応募条件が必須ではない企業も多い

実際には募集要項が必須項目ではない企業のほうが多いぐらいです。
求人を見ていくと、必須の場合もありますが、必須とまでは書いていないこともよくあります。

あくまで求人を出している企業側が目安として「これぐらいの能力が必要ですよ」という意味の内容になります。
つまり、企業が求めている同等レベルの仕事ができるのであれば企業側はこだわっていないことが多いです。

さすがに応募条件をなくしてしまうと、応募が殺到して業務に支障もきたしてしまうため「ある程度絞っている」と思ってください。

大手の企業は厳しい場合が多い

大手の求人を見ていくと必須項目が多いため、難しい場合があります。
これは、大手の場合は求人に対する応募人数も多いため、あえて条件を軽くする必要がないからです。

募集要項の条件が厳しくても応募者は集まり、条件を満たさない人と面接をする必要がないと考えているため、企業側も無駄な時間を省きたいという考えです。

募集要項の項目すべてを満たしていない場合は難しい

企業によっては募集要項の項目が3つ以上ある場合もあります。
「年齢」「学歴」「経験年数」などですが、これらすべての項目を満たしていない場合には、面接に進むのも可能性は低いです。

項目の内、1つだけ当てはまらないという場合には通る可能性もありますが、多すぎると企業側も興味を示さないので、応募は控えたほうが良いかもしれません。

条件を満たしていない代わりに何ができるのかが重要

条件を満たしていなくても、面接、採用へと進めることもあります。
しかし、何のアピールポイントもないのに面接まで進めたり、採用となることはありません。

例えば書類選考をする際に、企業側があなたの経歴を見て「条件を満たしていないけど会ってみたい」と思わないといけないのです。

その職種の経験年数が3年以上で応募可能な企業に未経験で応募するとなると、今までの職務経験でなにか関係のあるものがあったり、自己アピールでかなり強い内容がなければ面接にも進むことはできません。

採用担当者の目にとまる必要があります。

書類選考に通らない可能性は高い

応募できるとはいっても、採用されると決まったわけではありません。
あくまで「応募してもいい」というだけなので、書類選考は通らない可能性のほうが高いと思ってください。

応募者の中に募集条件を満たしている人がいれば当然そちらから書類選考に通過していくことになります。

たとえば、100人の応募があり、条件を満たしている人数が90人いたとします。
実際に面接に進む人が50人だった場合には当然、条件を満たしている人から面接へ進むことになります。

よほど目にとまる経歴や自己PRを持っていなければ書類選考に通る可能性はかなり低くなります。
条件を満たしていない企業に応募する場合は「通らなくて当然」ぐらいで応募して「可能性がゼロではなくなる」ぐらいの気持ちで応募するようにしましょう。

自己PRのポイント

「条件を満たしていない代わりに何ができるのか?」が一番重要になってきます。
この部分を伝えるには自己PRしていくしかありませんので、3パターンに分けて紹介していきます。

①経験年数が足りない場合

「〇〇の実務経験3年以上」などといった募集要項はよく目にすると思います。
実際に「1年しか経験がない」といった場合でも、企業側は目安として「3年以上であれば即戦力」と考えているため、実務経験が条件の年数を満たしていなくても、3年に匹敵するレベルで仕事ができることをアピールしましょう。

例えば、「経験年数は1年でも教育側に回っている」ということであれば、業務内容は問題なくこなしており、人に教えられるレベルなので即戦力として捉えてもらえます。

②未経験の場合

「実務経験が必要」になっている場合には、今までの職種で多少でも関わりがあった場合は記載するようにしましょう。

例えば、販売系の職種から事務作業などのオフィスワークに転職したい場合には、「販売職のときにも管理でWordやExcelを使用していた」などです。

他にも、ライターや編集関係の職種に応募したい場合には、「趣味でブログを書いている」など、多少でも書くことに関わっているのであれば、興味を持ってもらえます。
自分のブログサイトがあるのであれば、URLを添付して企業側に見てもらうことも可能になります。

③資格がない場合

応募の際に資格が必要になってくる場合も多くあります。

資格を保有していない場合、難しくはなりますが、「1年間、資格取得に向けて勉強して準備をしている」場合などはしっかりとアピールしていきましょう。

少しでも興味を持ってもらうことが大切です。

応募条件を満たしていないことは確実に記載しましょう。
この記載がないと、「ただ募集要項を確認していない」と捉えられてしまいます。
募集要項を確認した上で「どうしても応募したい魅力がある」ということを伝えられるようにします。

まとめ

募集要項の条件を満たしていないと「応募してはいけない」という意識がありますが、実際には応募しても問題はありません。

しかし、応募する際には条件に当てはまっていない分、自分がいかに有益な人間かをアピールする必要があります。

求人を出している企業側としても、募集要項を満たしていない代わりになるような魅力がなければ、会ってみようとも思いません。
企業側に「会ってみたい」と思わせることが重要になってきます。

応募する際には自己PRをしっかりと考えて、企業に対して魅力がある人物ということを示していきましょう。