転職活動の最初の壁は書類選考です。
応募したい企業を見つけたら、まずは書類選考というのが一般的で、最初に越えなければならない壁です。
いま転職活動をしている人の中には『どうしても書類選考に通らない、、、』
『書類選考に落ちすぎてどうしていいのか分からない、、、』と悩んでいる方も多いはずです。
今回は私の経験も踏まえて書類選考に通らない理由や書類選考を突破するための方法を徹底的に解説していきます!
目次(もくじ)
書類選考に通らない原因
書類選考は平均すると50%ほどの通過率と言われています。
また、書類選考に通らない本当の理由は応募された企業側にしか分かりません。
しかし、だいたいの目星はつけることができます。
私も採用者側を経験しているいため、採用者側の立場も含めて紹介していきます。
①応募条件を満たしていない
一番、該当する点が多いはずです。
どんな条件があるのか簡単に見ていきましょう。
学歴
こればかりは今更どうにもできないことが多いですね。
たしかに大人になってからでも大学には入れますが、いま転職をしたい段階で「よし!大学に行ってから受け直そう!」という人はかなり稀だと思います。
同業種の経験年数
こちらは今までに同業種で経験を積んできたキャリアアップのための転職ならば問題ありませんが、一から始めようと思っている場合にはどうしようもありません。
ただし、経験年数を必要とする企業もあれば少し給与面の条件が下がるかわりに経験不問の企業もあります。
資格
特殊な職業や医療などの専門職、事務職であっても必要な資格は存在します。
まれに資格を不問としている企業も存在しますが、転職では珍しい部類に入ります。
新卒であれば一から教えるということがほとんどですが、転職となると年齢的にも今までの経験なども踏まえて企業は即戦力を求めます。
当たり前と言えば当たり前の話なのですが、転職したい側としては歯がゆい所ですね。
最初の求人画面で必要な資格を満たしていない場合には応募しても書類選考を通過できない可能性が高いです。
経験年数などが足りないというのであれば可能性はあります。
②転職回数が多い
応募条件の次に落とされてしまう可能性の高いポイントです。
基本的に採用担当者は転職回数をよく見ています。
これは、転職回数が多ければ多いほど『すぐに辞める可能性がある』と判断できるからで、会社として雇用するからには当然、長く続けてもらいたいからです。
③勤続年数が短い
1社での勤続年数が短いと『成果を出せずに退職している』というイメージになります。
『最低3年』という言葉はよく聞くと思いますが、やはり3年は同じ会社で働いていなければ『何の成果も出せていない』という判断になってしまいます。
転職を考えている場合も、同じ会社で3年以上働き続けてからのほうが良い転職ができる可能性が上がります。
④履歴書が見づらい、汚い
書類選考では履歴書の見づらさは良くありません。
企業側の気持ちになって考えてみましょう。
いくら転職とはいえ、有名な転職サイトから応募するのであればライバルはかなり多いです。数百人の応募があるのは当たり前です。
最近は転職サイトからweb応募することが多いと思います。
web応募の場合は書類選考がweb上で完結することも多いので企業側も目を通すのが楽です。
しかし、履歴書の送付で書類選考を行う企業の場合は1通1通目を通すわけです。
何百通もある履歴書の中で見づらく、汚い履歴書があればあなたならどうしますか?
見る気がおきない方が多いはずです。
必ずしも履歴書が汚いから落とされるというわけではありませんが、落ちる可能性は上がってしまいます。
⑤最低限の書き方ができていない
履歴書などの書類は最低限決められている暗黙のルールのようなものが存在します。
・黒色のボールペンを使用しているか
・誤字、脱字はないか
この2つは最低限守るようにしましょう。
また、日付も記入していない場合には、『使い回しをするつもりかな?』と疑われてしまい印象は悪くなってしまいます。
記入漏れがないかは隅々までチェックしましょう。
証明写真も気をつける必要があります。
髪型や服装なども適当にはせず、社会人らしい髪型とスーツもネクタイは締めるようにします。
書類選考の場合は写真しか外見を確認するすべがないので、良い印象を与えられるようにしましょう。
書類選考を通過するための改善策
書類選考を通過するための改善策はいくつかありますので、実践していくことで可能性を上げていきましょう。
①応募条件を満たしている企業に応募する
当たり前のことですが、応募条件を満たしている企業に応募しましょう。
学歴や職種の経験年数、資格など、まずは自分が応募できる企業を絞っていきます。
新しいことにチャレンジしてみたくて、『通らなくてもいいや。ダメ元で。』と考えていて落ち込まないのであれば、どんどん応募していきましょう。
どこかで『会ってみようかな?』と思ってくれる企業に出会えるかもしれません。
②条件を落としてでも経験を積める企業に狙いを変える
条件の良い企業に就職できるに越したことはありませんが、どうしても選考を通過できない場合は同業種で応募条件を満たしている企業に狙いを定めましょう。
例えば収入面などの条件が低い企業であれば、募集要項も少しは応募しやすい内容になっています。
3年ほど経験を積んで最終的に希望していた企業に再チャレンジするのも1つの手です。
③履歴書は丁寧に書く
今まで字が綺麗に書けない人がいきなり綺麗に書けるようにはなりませんが、丁寧に書くことはできます。
私自身、字を書くのは苦手で汚いほうです(笑)
なので履歴書を書く時はかなり時間をかけて丁寧に書くようにしてました。
最初の頃は下書きをしてからボールペンでなぞっていたぐらいです(笑)
それでも何枚か履歴書を書くうちにすこしずつ下書きなしでも丁寧に書けるようになっていきました。
履歴書を書くのに時間を掛けるのはもったいなく感じたり、しんどいと思います。
しかし、どうしても良い転職をしたいのであれば徹底的に時間を掛けて丁寧に書きましょう。
④職務経歴書に力を入れる
履歴書の場合は経歴というよりも、本当に自分の『履歴』のみを書く形です。
そのため、仕事内容のアピールはできません。
しかし、職務経歴書に関しては自分の仕事内容や、関わったことなどを自分なりにまとめることができます。
まとめ方も重要で、文章力や仕事に対する力の入れ方が見えてきます。
採用担当者はこういった部分も見ているため、しっかりと記入していきましょう。
⑤自己PRもしっかりと
意外にも軽視してしまいがちな自己PRですが、かなり重要な部分です。
いままでの転職歴などでPRする部分が少ない場合には自己PRで自分の今までの仕事への取り組み方や人間性を見てもらう必要があります。
自己PRに何を書いたらいいのかわからない場合はこちらの記事も参考にしてみてください。
履歴書で特技の書き方に迷っていませんか?手書きとPCどちらがいいの?
どうしても書類選考に通らない場合
先ほどの改善策をとっても書類選考に通らない場合もあります。
書類選考が通らないのであれば別の解決策をとる必要がありますので、別の解決策も紹介していきます。
①書類選考がない会社を選ぶ
転職サイトでweb応募の場合には、どうしても書類選考は付きものです。
しかし、昔からある求人誌のweb版などであればweb応募ではなく電話応募やweb応募でも書類選考はない場合も多くあります。
大手企業などであれば書類選考は確実にありますが、特に企業の規模にこだわらないのであれば書類選考のない企業に応募してみるのも1つの手です。
②アルバイト、派遣社員から始める
基本的にアルバイトや派遣社員であれば書類選考があることのほうが珍しいです。
もし、あなたが「最初から正社員」というものにこだわらないのであれば、まずは企業に入社することを優先にして、そこから正社員を目指しましょう。
基本的にアルバイトや派遣社員も正社員登用の道が用意されていることが多いため、時間はかかりますが、気持ちも楽になります。
書類選考を突破する方法
①結局は数をこなすしかない
転職に成功している人の平均応募社数は7社ほどです。
もちろん平均なので、1社応募して転職が成功する人もいますし何十社と応募している人も多いです。
しかし、結局は応募した分だけチャンスは増えるので1社だめでも次から次へと応募していきましょう。
②直接電話して熱意を伝える
例えば応募条件を満たしていない場合には電話してみるのもアリです。
最初から「応募条件を満たしてないからやめておこう、、、」などと諦めてしまう気持ちも分かります。
しかし、意外と電話をしてみて「学歴が条件に見合っていないのですが、、」や「経験が応募条件を満たしていなくて、、」という話をすると「応募していただいても大丈夫ですよ」と回答をいただけることがあります。
最初から諦めてしまうのではなく、とにかく働きたいという意欲を表してみてください。
管理人の体験談
私も書類選考はこれでもかというほど落ちてきましたし、面接までいけても落ちるということは日常でした。
特に面接までいって話を聞くと「働きたい!!」という気持ちも強くなることが多いので、落ちてしまった時の虚しさは半端ではありません。
私自身は最終学歴が中卒なので応募条件を満たしていないことが非常に多く、なかなか応募することも出来ないという時期もありました。
せっかく良い求人を見つけても応募条件が高卒以上、大卒以上という企業はざらにあります。
そこで私の場合は応募条件を満たしていなくても、どうしても働きたい企業があった場合には応募する前に電話をしていました。
先に応募をしてしまうと人柄は見てもらえませんが、先に電話で直接話をすることにより自分の人柄を少し見てもらうことができます。
面接も多く受けていると大分慣れてくるので悪いことばかりではありません。
まとめ
今回は『なぜ書類選考に通らないのか、原因と改善策』について紹介していきました。
書類選考に通らないのには必ず理由があります。
まずは自分が書類選考に通らない可能性を徹底的に排除していき書類選考に挑みましょう。
100%書類選考に通る方法はありませんが、確率を上げていくことはできます。
書類選考に落ち続けると気持ちも沈んでいきますが、「この職種に就きたい」、「この会社で働きたい」と思った理由があるはずです。
今が踏ん張り時です。
改善できる点は改善して書類選考に挑み、良い就職、転職をするためにも頑張りましょう。