悩み

仕事を辞めたいのは甘えなのか?状況別に解説します。

『仕事を辞めたい…』
周りに相談した場合には、『それは甘えだ!』と言われることって多くありませんか?

実際に日本では、仕事を辞めたい=甘えという認識が昔からあります。
たしかに、入社して間もなかったり転職してすぐに『辞めたい』と口にすれば甘えと捉えられることも多いです。

しかし、仕事を辞めたいと思ったことには必ず理由があり、理由によっては甘えではない場合もあります

今回は『仕事を辞めたいのは甘えなのか?』『甘えと甘えではない場合』の2つをメインに解説していきます。

辞めることは甘えじゃない

『仕事を辞めたい』と思ったことは、働いてきた人ならば多くの方が一度は考えたことがあるはずです。
仕事を辞めたいと考えること自体は甘えではありません。

しっかりと明確な理由があれば周りも甘えとは判断しませんし、辞めたり転職することで、より良い未来になる可能性もあります。

仕事自体が嫌だったり、人間関係が辛かったりと理由は様々ですが状況によっては甘えとは判断されないこともあります。

辞めるのが甘えじゃない場合

①人間関係のストレス

仕事で一番の悩みは人間関係が圧倒的に多いです。
例えば仕事内容が好きではなくても人間関係が良好であれば続けていくことができます。

しかし、仕事内容が好きでも人間関係が悪ければ続けることは難しくなります。
毎日、顔を合わせる同僚や上司と関係が悪ければ仕事も上手く進めることは難しく、ストレスも溜まる一方です。

②身体に不調がある

身体に不調がある場合、職場環境も原因なのであれば早急に辞めることを考えましょう。

無理をしたり我慢すればなんとかなると考えるかもしれませんが、身体が健康でなければ長く働くことはできません
我慢して1年働き続けて、その後も定年まで働けるでしょうか?

私は不可能だと思います。
いまでさえ不調が続いているのに、何十年と同じ環境で働き続けることは不可能に近いです。

③会社が傾き続けている

いま勤めている会社の業績が傾き続けているのであれば辞めることを考えましょう。
誰もが『自分が働いている会社は大丈夫』と考えますが、会社を設立してから倒産する確率はとても高いです。

10年も経てば90%以上の企業が倒産しています
これは最近のニュースを見ていても分かる通り、大手の企業でも倒産のリスクを抱えていることが分かります。

もちろん、数ヶ月業績が良くないということは会社としても普通にあり得ることなので判断するにも時間がかかります。

しかし、『給与が数年上がっていない』『ボーナスが出なくなった』などであれば会社の業績は確実に悪化しています。

給与の未払いが起きてからでは遅いため、傾いている兆候が続いた場合には転職も視野に入れるべきです

④社内でのキャリアアップが不可能

長年、勤めているにも関わらず昇進やキャリアアップはなく平社員のままというのであれば辞めるという選択肢も甘えではありません。

日本では年功序列の会社が多いですが、その中で働いていれば『何歳ぐらいには係長』もしくは『定年まで平社員』という可能性も見えてくると思います。

役職に就きたくないという人もいますが、ほとんどの人は『昇進したい』と考えているはずです。
平社員のままでは関われる仕事にも限界がありますし、自分のキャリアアップもできません。

あなたが、『いま以上に技術を身に付けたい』『このままではキャリアアップできない』と感じているのであれば辞めることを考えても問題はありません

次で失敗しないためにも転職先はしっかりと選ぶ必要があります。

⑤他に挑戦したいことがある

他にやってみたいことや挑戦したいことがある場合には甘えにはなりません。

『やってみたい!』と思いながら今の仕事を続けるよりも、思い切って踏み出したほうが、自分のモチベーションも上がり、さらに仕事にのめり込めるようになります。

なによりも、挑戦をせずに我慢して同じ仕事を続けるのは苦痛でしかありませんし、何年後か何十年後かに後悔する可能性を考えれば挑戦すべきです

辞めるのが甘えな場合

①判断が早すぎる

パワハラやセクハラなどの理由があれば入社からすぐでも辞めるべきです。

しかし、『仕事が向いていない』という内容ならば少し待ってください。
今の仕事も自分で選んだはずです

何か興味があったり、やってみたいと思って入社したのであれば最低でも半年から1年は続けてみてください

やはり、数ヶ月で自分に向いているのかを判断するのは早すぎますし、今後、仕事を覚えて違う仕事にも携わっていけば面白さが出てくることもあります。

あまりにも早すぎる判断は今後の後悔にも繋がりますし、周りからも『甘い』という言葉を受ける可能性は高くなります。

②怒られるのがいや

『怒られたから仕事を辞めた』という話は意外にもよく耳にします。
もちろん怒られ方にもよりますが、『注意されただけ』と捉えられるようなことでも仕事を辞めてしまう人もいます。

もちろん、全く怒られない職場もあるとは思います。
しかし、注意をされたり、怒られたりというのはほとんどの会社でありますし、上司もあなたを気にかけているからこそ怒る場合もあります。

ただ、『怒られたり、注意されるのがいや』で仕事を辞めたい場合には甘えと判断される可能性は高いです。

③家族の介護

少し番外編ですが、甘えというよりは後悔に繋がる場合と思ってください

家族の介護のために仕事を辞める人もいます。
しかし、介護面を理由に辞めた場合には公開する確率が高くなります。

いまは大切な人の介護のために仕事を辞めてでもと思うかもしれません。
しかし、介護は一生続くわけではありません。

介護をするために正社員の職を離れてアルバイトなどに切り替えたとします。

あなたが40歳〜50歳になった時に介護の必要がなくなった場合、そこから正社員での再就職はほぼ不可能な状態になっています

雇用する側から見れば、もともと働いていた同職種であったとしてもブランクや新たに職場に馴染んでもらうことを考えると若い人を採用したほうが効率が良いため、正社員として採用することは稀です。

一度、正社員から降りてしまえば一生アルバイトなどで生活していく可能性も出てきてしまいます。

家族の介護は大事なことですが、それ以上にあなたも長い人生を生きていかなければならないことを考えておきましょう

辞めたい理由を明確にするために

辞めるのが甘えな場合と甘えではない場合を解説していきましたが、『自分がどんな状況にいて、どう考えているかわからない』という人は辞めたい理由を明確にしていきましょう。

例えば、辞めたい理由を全て書き出してみてください
深く考えずにひたすら紙に書いていきます。

書き終わってから見直してみれば、『自分がなぜ辞めたいのか』を第三者目線で見ることができます。

すると、『辞めるべきなのか』『続けるべきなのか』が明確に見えてきます。
まずは、自分の考えを少し距離を置いた状態で見てください。

辞めたいと思っても行動に移せない人の対処法

家族や知り合いに相談する

自分1人では考えに限界があります。
信頼できる家族に相談するのはもちろんですが、友達や知り合いなど、できるだけ多くの人にも意見を聞いてみてください

自分のことを肯定してもらうことも必要ですが、否定的な意見も聞いておいたほうが今後の参考にもなります

退職の意思が固まっていれば退職代行サービスも使う

いまでは『退職代行サービス』という退職を代わりに会社へ通達してくれるサービスがあります。
有料にはなりますが、『自分では言い出せない』『引き止められそう』という場合には利用する価値のあるサービスです

実際に『即日退職』を行なっている所もあるため、『どうしても明日から仕事に行きたくない』という人は利用することも考えてみてください。

辞めグセは危険

良い職場でも辞めてしまう

辞めることがクセになってしまうと、良い職場なのに辞めてしまうことも…

私も転職は多くしてきているほうなので分かるのですが、新しい職場に転職しても『悪い部分』を探してしまうことがあります

『ちょっとここがいやだな』と思い始めてしまうと止まらなくなるもので、どんどんと悪い部分を見つけ始めて、『辞めようかな』という気持ちが出てきてしまいます。

どの会社でも悪い部分の1つや2つあるものです
自分でどうしても辞めるしかない理由を明確にしておいて、その理由以外では辞めないようにしましょう。

転職先が見つからなくなってくる

辞めグセがついてしまい転職を続けていれば、そのうち転職先は見つからなくなります

明確な辞める理由があった場合には転職先も受け入れてくれますが、理由なく何社も渡り歩いていれば『何をしても続かない人』という判断になってしまいます

転職回数は少なく抑えることがベストですし、長く同じ会社にいたほうが昇級や昇進など、いろいろな点でメリットがあります。

転職するときには慎重に同じことを繰り返さないようにしていきましょう。

まとめ

今回は『仕事を辞めたいのは甘えなのか?』『甘えと甘えではない場合』を解説していきました。

働いていると一度は『仕事を辞めたい』と考えることがあります。
理由によっては周りから甘えと言われることもありますが、明確な理由があれば甘えにはなりません

私も自分の体調を壊したりしてまで働き続ける必要はないと考えています。
ほとんどの人はこの先何十年と働いていくことになります

いま、身体に不調がある状態で働いたり、精神的に参っているのに無理に続ければ長く働くことは難しくなってきます。

まずは自分の辞めたい理由を明確にして、辞めるか辞めないかを判断していきましょう。
たとえ周りに甘えだと言われても、あなたが限界を感じているのであれば行動しましょう。